第47章 プールは心配で見守りは必須
しかし。
「すみませーん!」
男性たちが声をかける。
「…………」
脹相が固まる。
だが次の瞬間。
悠仁がすっと彼女の前に立った。
「ごめん! 今、俺たち四人で遊んでるから!」
「……!」
脹相が双眼鏡を少し下げる。
「悠仁……!」
さらに恵も静かに一歩前へ。
「悪いけど、そういうのは間に合ってる」
「恵……!」
脹相の顔が少しだけ緩む。
「……さすがだ」
木の上から、なぜか満足そうに頷く。
一方。
「ちょっと、あんたたち!」
野薔薇が腰に手を当てる。
「人の友達を勝手に誘わないでくれる?」
「いや、別にそんなつもりじゃ――」
「どう見てもナンパでしょ!」
「野薔薇ちゃん、強い……」
私が小声で呟く。
「当たり前でしょ」
野薔薇が胸を張る。
その様子を双眼鏡で見ていた脹相は。
「……彼女も野薔薇も、無事だ」
ほっと息を吐いた。
だが。
「……しかし」
また双眼鏡を覗く。
「……別の男が来る可能性もある」
再び警戒を始めた。
彼女が笑う。
「悠仁! あっち行こう!」
「おう!」
二人が走っていく。
「…………」
脹相も木の上を移動する。
彼女の姿を追って。
「……!」
彼女がウォータースライダーへ向かう。
「……高いな」
心配そうな顔。
「落ちないだろうか」
恵がいる。
「……大丈夫か」
彼女が楽しそうに笑っている。
「…………」
脹相の表情が少し柔らかくなる。
「……楽しそうだ」
しばらく眺めて。
小さく呟く。
「……よかった」
そのとき。