• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

①呪術廻戦〜脹相〜

第42章 黒パン



少しして。

〇〇がふと思いついたように言う。

「でも、黒パンって分かって安心した?」

「……ああ」

「なんで?」

「……」

脹相は少し迷ってから答える。

「俺が勝手に意識していたことが、恥ずかしいからだ」

「……」

今度はあなたが黙る番だった。

「……脹相」

「なんだ?」

「そういう正直なところ、ずるい」

「?」

「なんでもない」

私は顔を逸らす。

脹相もまた、少し赤い顔で視線を逸らした。

結局。

黒パンだと分かって安心したはずなのに。

その日の脹相は。

彼女が動くたびに、

「……また見えたらどうしよう」

と、妙に意識してしまうのだった。
/ 331ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp