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①呪術廻戦〜脹相〜

第40章 散々なお見合い


「……脹相?」

「やはり、お前だったか」

「どうしてここに……」

「迎えに来た」

「……迎え?」

脹相は少し眉を寄せる。

「帰りが遅い」

「……」

「連絡もない」

「ごめん」

「何をしていた?」

「……」

言えない。

「ちょっと用事って言ったでしょ」

「それは聞いた」

脹相が一歩近づく。

「だが、お前は嘘をつくとき、目を逸らす」

「……」

図星だった。

「……嘘じゃないよ」

「なら、こちらを見ろ」

「……」

見られない。

脹相は黙った。

そして。

「……誰かと会っていたのか?」

「……うん」

「男か?」

「……」

その瞬間。

脹相の胸が嫌な音を立てた。

まさか。

いや。

考えたくない。

「……誰だ」

「……」

私が答えられないのを見て、
脹相の顔から、少しずつ余裕が消えていく。

「〇〇」

「……」

「頼む。教えてくれ」

その声が思ったより苦しそうで。

とうとう隠しきれなくなった。

「……お見合い」

「…………」

脹相が固まった。

「今日……お見合いしてたの」

「……」

数秒。

何も言わない。

「……そうか」

やっと出てきた声は、驚くほど低かった。

「ごめん」

「なぜ謝る?」

「だって、言いたくなかったから」

「……俺に?」

「うん」

脹相は俯いた。

胸の奥が苦しい。

お見合い。

〇〇が、誰かと結婚する可能性を考える。

それだけで息が詰まりそうだった。
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