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【G@lileo】音色の方程式

第12章 『離隔る』




 次の火曜日。
 午後二時四十分。

 栗林が研究室の窓を見る。


 「今日は開けるんですか?」

 「はい」

 「空調は?」

 「今日は必要ありません」

 「……そうですか」


 湯川は窓を開けた。

 まだ、彼女が来る時間ではない。


 「…………」


 机へ戻り本を開く。
 ペンを持つ。

 数分後、
 遠くからフルートの音がした。


 「…………」


 湯川は顔を上げなかった。

 ペンも止めない。

 ただ、開け放した窓から、
 いつもの音が研究室へ入ってくる。

 今度は窓を閉めなかった。





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