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【G@lileo】音色の方程式

第10章 『帰結る』




 開演十分前、
 湯川は会場の入口に立っていた。

 手元のチケットを見る。

 日時と場所は間違いない。


 「…………」


 来ると約束したわけではない。

 彼女自身も、
 予定が入れば仕方がないと言っていた。

 だから、来なくても問題はない。


 それでも、湯川はここにいた。


 彼女が個人で吹く音は、何度も聞いた。

 オーケストラの中の音も、一度聞いている。


 正式な演奏会という条件下では、
 どう変化するのか。

 それを確認する。

 理由としては、それで十分だった。


 湯川はチケットをしまい、会場へ入った。





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