第3章 嫉妬
家に帰るとニノしか居なかった。
どうもみんなバラエティの撮影とか雑誌の撮影とかで居ないらしい。
「だから僕だけ誘ったんだ、珍しいなと思ったんだよ…」
「え?あ…そう。誰も居なかったからさ」
そう言いながらニノはワインをグラスに注いでいく。
注ぎ終わると、まぁ座りなさいよと手でソファにエスコートされる。
その流れのまま腰掛けるとニノはグラスを持ってきた。
「乾杯、しましょうよ」
「うん」
「「乾杯!」」
貰ったワインは本当に美味しくて仕事終わりの体に沁みた。
それから他愛もない話をしばらくして、ほどよく酔いが回ってきた。
「よかった。てっきり何か相談事があるのかと、悩んでるのかと思った」
と聞くと
「……悩みがないわけではないんですよ」
とニノが切り出す。
真面目な顔をするニノにハッとして持っていたグラスを置く。