第2章 あなたがいるから
しばらくして気がつくと風呂場にいた。
風呂場の椅子に智くんにもたれ掛かるように座らせられていた。
智くん、ここまで俺を運んでくれたんだ…
「あ、目ぇ覚めた?」
智くんが聞いてくる。
「…ありがとう智くん…俺、気失ってたんだね」
「あれだけ乱れりゃ、そりゃ…」
「言わないでよ!!」
恥ずかしくなって智くんをペシペシ叩く。
いてぇ!と言いながらはしゃぐ智くん。
そうだ、と思い出し智くんに質問する。
「……ちなみにだけど、どっちがよかったの?」
「なにが?」
「なにが?って…それがきっかけで始まったんじゃない、
兄さんって呼ばれるのと、智くんって呼ばれるのどっちがいいか決めるって」
「あーそう、思ったんだけどね、
しょーちゃんに呼ばれるならどっちも愛おしいな〜って思ったよ」
「なんだそれ」
と言うと2人で笑った。