第8章 5年後〜
「ピーンポーン」
ドアフォンがなる
モニターには笑顔で手を振る悟が映し出されている
自然と笑顔になる
笑顔まま、おかえりなさいと扉を開けた
悟の足元にちまっと小さい塊が二つ
ただそれだけで可愛い
どーぞと促したけれど動かない
「お父様、この人誰?」
弟くんが口を開く
お兄ちゃんは口を一文字に引き締めて私を見つめている
視線が鋭くて痛い
悟は私を見つめたまま笑顔で腰をかがめ子どもたちの耳元で何かを言った
弟くんはふうん〜という表情
お兄ちゃんはより視線を険しくした
悟〜なにを言ったのぉ⁈
あがりなっと悟に促されようやく靴を脱ぐ
2人ともキチンと靴を揃えお邪魔しますと言ってあがる
手を洗ってうがいをして……
ちゃんとしてる、感心しちゃう……
弟くんは部屋をあちこちを見て周り
コレなに?アレなに?と聞いて来る
後ろをついて歩いて
コレは⚪︎ンバさんとかウンベラータくんとかそれがどういうものなのかを合わせて説明する
「ねぇなんで〇〇さんとか〇〇くんとかいうの?」
…なんで?……なんでだろう?……答えに窮していると悟が爆笑するの声がして弟くんとふたりで悟を見る
「なんでかなぁって思っても聞いちゃいけないことってあるんだよ、一つ大人になったな」弟くんの頭をポンポンしながらまだ爆笑している
夕食の配膳をして4人で
『いただきます』
口に合うといいけど………
「…うまっ」
「おいしい〜‼︎」
「お子様用は初めて作ったから…お口にあってよかった」
モリモリ食べてくれて多めに作ったつもりだったけど全て無くなった
悟と子どもたちがお風呂に入っている間に片付けよう
「ねぇお父様?硝子お姉さんも大切な人でしょ?お母様はかわいい人でしょ?なんで〇〇〇はかわいい大切人なの?」
「面白いこと言うねぇ、硝子は大事な人だな、命を助けてくれる人だから。君らのお母さんは君らにとってはかわいい人だろうけど、僕にとっては君らを産んでくれた大切な人。
〇〇〇は僕が生きている間、決して手放したくない掛け替えのないかわいい大切な人」
質問した弟は興味なさげにふ〜んと言い、兄は考えを巡らしているようだった
お風呂からあがって悟にドライヤーをかけてもらった後3人はソファーに並んでアイスを食べる
並んでる後ろ姿が愛おしいすぎて1枚、写真を撮る