第2章 出会い〜
「え?ココ?」
「はい、ここです。ありがとうございました。」
座りながらではあるが丁寧に頭を下げた
降りようとするとちょっと待ってと止められる
五条さんは助手席に周り扉を開け手を貸してくれた
「ありがとうございます」
「部屋どこ?」
「2階です」
階段を登る時、自然と腰を支えてくれる手に安心して頬が緩む
部屋のカギを開け改めてお礼を伝える
「本当に助かりました。病院まで連れて行ってくださってありがとうございます。後日お礼がしたいです、五条さん」
一瞬目を見張った
あれ?変なこと言ったかな?
「携帯貸して。元気になったら電話して」
ピッとワンコールだけして切った
「〇〇さんの番号もらったよ」
それとと言いながらビニール袋を渡された
「なんですか?」
「必要かな?って思ったヤツとか、必要ないかな?って思うヤツまでいろいろ。温かくしてゆっくり休みな、お大事に」
大きな手で頭をぽんぽんして微笑みながら帰っていった
なんていい人なんだ
疑った自分を殴ってやりたい…
早く薬飲みたい
さっきほどではないがそれでもかなり辛い
あっ何か食べてからじゃないと……
五条さんがくれた袋の中身を取り出して
ドリンク数種類、栄養補助食品数種類、温活グッズ数種類、足のむくみケア用品数種類、パックにお菓子に………
どんだけ買ってんだ、あの人……
おかしくて笑ってしまう
ありがたくいただいておこう
今度会ったときちゃんとお礼しよう
体だけじゃなく心も温めてくれた、ありがとう五条さん
薬が効いて嘘のように動けるようになった
油断は禁物
これは薬の効用で一時的なもの
今のうちにお風呂に入ってさっぱりしたい
「ふぅー、気持ちいいい、あったかーーい♪
お風呂、だーすきーーー♪」
今日は適温にしてあんまり長風呂しないように気をつけないと
「さっぱりしたー♪」
頭にタオルを巻いて冷蔵庫を開ける
五条さんがくれたドリンクがズラリと並んでいる
それを眺めるとまた頬が緩む
好みがわからないなりにアレもコレもと選んでくれたのだろう
その中の1本を取り口を開ける
「五条さん、ありがとうございます。いただきます」
乾いた喉に冷たい液体が流れ込み胃に落ちて行くのがわかる
「うまっ」