第3章 基盤〜
最寄駅は?
地図アプリで確認、徒歩5分
アプリの案内に任せて駅へ向かう
すぐに活気ある商店街に入っていく
駅はこの先にあるようだ
昔ながらの個人店
名の知れたチェーン店
お手頃サイズのスーパーマーケット
脇道から見える緑が多い公園
病院、美容院、歯医者さん
いい環境だなぁ
これから住む街を確認しながら歩く
すぐに駅に着いた
改めて地図アプリで帰路線の確認
おおむね30〜40分で帰れそう
電車に揺られ2日間の出来事を思い出す
あまりにも急展開だ
こんなとんとん拍子に進んで大丈夫なんだろうか?
自分の本来の道を進んでいるなら、とんとん拍子にことが進むと何かの記事で読んだ記憶がある
どっちみち終わりは決まってる
それがいつになるか、わからないだけ
人生も同じ、終わりは決まってる
それがいつ、来るかわからない
楽しく過ごすも暗く過ごすも過ぎ去る時間は同じ
だったらどっちを選ぼうか……
選ぶ権利はいつでも自分にある
どの道を進んでも100%自己責任
悟と居られる時間、満喫しよう
3日ぶりの帰宅
あぁぁ、すでに懐かしい
昭和のこの古いアパートが愛おしい
カンカン
鉄の階段を登る
鍵を開けてこもった空気を逃す
窓も全開に
一息ついて
パソコンの電源を入れる
「さっお仕事、お仕事」
集中して3時間
お腹すいた
そういえば朝から水しか飲んでない
お昼食べに行こう
悟のTシャツを脱いで自分の服に着替える
「すーーーん」
悟のTシャツに鼻をつけ、おもっきり吸い込む
鼻の奥、肺の奥、悟の匂いに満たされる
財布片手に外へ出る
ついでに大家さんに引っ越すこと報告しておこう
「ピンポーン」
1階に住む大家さん
年配のご夫婦でとても良くしてくれた
はーい、明るい声が聞こえる
ガチャリと扉が開く
「あら〇〇さんこんにちは」
急だが今月いっぱいで引っ越しする事
長い間お世話になった事
感謝を伝える
「ご結婚?」
「いえいえ、ちょっとサポートが必要な知り合いがいまして……」
「そう、大変ね。無理しちゃダメよ!
自分が一番、ほかは二番。
自分を満たしてから残りを他人様に差し出すの。
自分を削るのが一番ダメなんだからね。」
両手をしっかり握って諭すように伝えてくれた
ありがたい、身内のように思ってくれてるのがわかる