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すいめいのひと

第13章 白露



そんな気持ちとは裏腹に、脳裏に今朝の光景が浮かぶ。
服を着ていない、彼女の姿。

朝、声がした気がして起きたのかと思いドアを開けたら、服を脱いで寝ている名前。

上半身はインナー?を着ているようだったが、下半身は下着のみ。
とんでもないことに、両サイドについている紐を結んで着用する、所謂紐パンというやつだった。
本当に心の底から勘弁してほしいと思った。

しかも彼女は俺の布団を抱き込むように体を丸めていたから、俺の位置から尻と足の付け根の際どい部分が丸見えだった。
思わず後ずさった時に何かにぶつかり、その音で彼女が起きてしまった。

もし名前が自分で服を脱いだことを覚えていなかったら…

という最悪な可能性が頭をよぎり、全力で否定していたら彼女はわかってくれていたが、起き上がって俺の方にくるものだから布団でほぼ隠れていた上半身もよく見えるようになってしまった。

着ていたのは肩紐が細く体のラインがはっきりとわかるタイプのものだったから、それはもうすごかった。

なにがとは言わないが、たわわに実っていた。
その下には細い腰と紐パンとむっちりとした太もも。
通りで彼女が柔らかいわけだと、変に納得した。
俺は襲わなかった自分を褒めてやりたい。

…思い出したら本格的にそういう気分になってしまったので、俺は寝室に向かった。
気まずさはあったが、ベットに寝転ぶと彼女の匂いが残っていて、それが着火剤になり気まずさもどこかへ消えた。

傍に、洗濯して返すと言った彼女から半ば強引に奪った自分のスウェットがあったので引き寄せると、また彼女の匂いが濃くなった。

あの官能的な体を包んでいた、俺の服。
だぶついた格好に情けない顔ではにかむ名前の顔。
首筋に触れた時の艶っぽい声。

いけない想像が掻き立てられる。

スウェットを乱して、あの紐を解き、思うままに貪って…彼女のあられもない姿を想像する

「……っ…は、」


終わった後、名前をおかずにしてしまった罪悪感が一気に押し寄せた。
スマホを見ると彼女から連絡が来ていて、嬉しいのと申し訳ない気持ちがせめぎあった。

メッセージを開くと《無事着きました!》の文字と、個性的な顔をした狐のスタンプ。

心が暖かくなる。
と、同時に罪悪感。

返事はすぐには返せなかった。
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