第2章 水紋
「ここの焼き菓子、とっても美味しいんですよ。」
「俺に受け取る資格はない」
資格とか言い出した。
やっぱりなんか拗らせてる人だ。
こういう人の甘やかし方を、私は知っている...!!
「なら、私とわけっこしましょう」
そう言いながら、私は綺麗にラッピングされたそれを少し雑に開けた。
中には個包装された焼き菓子が数個、入っている。
それを2、3個取り出し、竹刀先生に差し出す。
「私のおすすめ、食べて欲しくて。せっかくなのでこれだけでも受け取ってくれません?」
「........」
竹刀先生が手を伸ばしかけ、空で止まる。
これは迷っている。
ということは、あともう一押し!
「味の感想聞かせてください。あなたからも美味しかったって聞けたら、私これから自信持ってこれを手土産にできますから」
「....わかった」
躊躇いがちに焼き菓子を受け取る竹刀先生。
やったーーーーーー!!!!!
今まで攻略してきた二次元キャラと同じすぎて攻略方法網羅してますわ!!
「うふふ、ではまた。」
「あぁ...」
その後、私は職場に向かったが、推しの可愛さに仕事どころではなかった。