第8章 練乳 (下品注意
黒い軍服なので色が白い練乳は目立った。
二等兵の一人がゴクリと唾を飲んだ。
ヘルマン『痛ったー。あーあ軍服にかかってしまった。帽子にも練乳がたくさんついちゃって、今日は最悪だな』
ヘルマンは練乳を拭こうとしたが二等兵の一人に止められた。
『ヘルマン殿、そのまま寝ててください。私達が満足するまで』
ヘルマンは正直早く着替えたかった。甘い匂いが辺りに立ち込めるからだ。
オスヴァルトはなぜか上半身とヘルマンの顔をいやらしい目でみていた。
いや、オスヴァルトだけではない。この場にいる全ての者がヘルマンをいやらしい目でみていた。
ヘルマン『みんな、どうしたんだ。そんなに練乳がもったいないか?ハハハ』
ヘルマンは笑ったが、みんなは笑わなかった。