第3章 愚かな傍観者
椿は直哉が好きだったから、何でも彼の言う事を聞いた。
非術師からの質のよい依頼は全て禪院家に回していた。
気まぐれな直哉がいつも自分を見てくれる様に、直哉に依存していって、彼の願いは全て叶えた。
だから16歳になった時に、直哉が椿との性交を仄めかした時は、喜んで純潔を捧げた。
初めて直哉とキスをした時に、嬉しくて涙を流しながら直哉の首に手を回した。
何度も繰り返されるキスに、舌が絡まっても、初めての経験を怖がるより、湧き上がる幸福感の方が遥かに大きかった。
『ちゅっ…はぁ…直哉くん好き……。』
自分から何度も唇を押し付けて、直哉に愛を伝える。
『可愛ええなぁ椿、もっと見せて。』
スッと直哉の手が頬から胸に移動した時に、椿は自ら服を脱いだ。
元々自分の容姿には自信があった。
恥ずかしがるより、自分の全てを直哉に見せて、早く直哉のモノになりたかった。
綺麗な椿の胸が直哉の目に入ると、直哉は目を細めて先端の突起に触れた。
直哉の指が乳首を擦ると、甘い声が漏れた。