第2章 イかれた婚約者
悟は薄っすらと目を開けて、自分のキスで高揚している椿の顔を堪能しながら、面白いほどに昂揚する自分自身も楽しんだ。
キスだけでこんなに昂ったのは初めてだった。
椿の頭を掴んで、更に椿の口の奥を舐りながら、気持ちのよいキスを思う存分堪能する。
「はっ……はぁっ……。」
悟のペースのキスは息継ぎのタイミングすら与えてもらえなくて、必死で空気を吸おうとする椿の唇を、悟は容赦無く塞いだ。
椿の気が遠くなりそうになった時に、やっと悟は唇を離して椿を見た。
軽く肩で息をして、目を潤ませて見上げてくる椿に、ゾクリと背中に刺激が走った。
「……少しは結婚生活を楽しませて貰えるようだ…。」
悟は目を細めて笑うと、顔を真っ赤にして睨んでくる椿の唇を、揶揄うようにまた指で撫でる。
初めて見る椿の顔に、悟は満足して体を離した。