第1章 五条悟の婚約者
悟の思惑通りに、精子が上がってくるのを感じると、悟は一気に体を引いた。
勢いよく放たれる自分の射精を、女の顔を見下ろしながら眺めていた。
その気持ち良さに体を震えさせて、悟は女の体に身を預けた。
「っ…はぁ…はぁ……ヤバいねコレ…ハマりそう…。」
ぎゅっと女を抱きながら、悟は満足のいく体の気怠さに抗うことはしないで、そのまま体を任せた。
その行為の最中に、悟が椿を思い出す事は少しも無かった。
ただ、全てのわだかまりがスッキリした様に。
悟はその日から、女との恋愛を楽しんだ。
相手は同じだったり、違う女だったり。
特定の女を作る事はしなかった。
来るものは拒まずに、いい女が居れば自分から誘っていた。
女遊びをしている事は、すぐに五条家にも伝わるが、悟を咎める者は居なかった。
伊集院家の権力が及ばなければ、五条家は悟の天下なのだから。