第6章 狂気の月
身体を見ただけで分かる。
椿のその綺麗な身体は、まだ誰の手垢も付いていない。
それなのに。
誰かがこの身体に自分より先に触れた。
そんな感覚になるのは何故だろう。
確かめなくても彼女が純潔なのは既に分かっている。
「椿……。」
悟の指が椿の滑らかな身体をなぞった。
指の動きに合わせる様に、椿の身体は反応をする。
その反応の全てが、椿に触れたのが自分が初めてでは無いと 思い知らされている様だった。
一条昴は、この身体に触れたのだろうか。
毎夜椿の部屋に入って、その中で何をしていたかなんて2人しか知らない。
同じ様に、この綺麗な乳房に触れて、その突起に唇を落としたのだろうか。
「あっ……悟…。」
悟が椿の胸を掴んで、小さく突起した先端を口に含むと。
椿から甘い声が出た。