第15章 日々
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「シシィーー! 今日もきたぞ!」
例の羽毛の女の子、とりちゃんは、シシィの個室のベランダまで遊びに来るようになっていた。
警察と学校のやりとりで、とりちゃんはあれ以来学内に預けられていた。
とはいえ、夜行性の種族のようで日中はほとんど部屋で寝ていて、夜にしか出歩かない。
三階なのにどうやって? 登ったの? と聞いても、え? ふつうにこれるだろ! というだけ。
本当に不思議な子だ。
最初はちゃんとすぐ学校へ連絡して連れ帰ってもらっていたものの。
頻度が上がり、学外にふらふら行っちゃうよりはいい……の、かも? とだんだん相手するようになった。
とはいえ、とりちゃんは根っから夜型らしいので、シシィが眠くなったタイミングで管理人室のフーネットさんに引き継ぐのがいつもの流れだ。
「とりちゃんって、ほんっとに夜しか来ない〜」
「よるはいいぞ?」
とりちゃんは首を傾げた。
「でも、暗くなったら変な人も出やすいよ?」
「つよいから、へいきだ!」
その勢いにシシィはつい笑ってしまったが、こんな小さい子が夜一人は本当にあぶないとも思う。でも、完全夜行性の子に全く外を出歩くな、もむつかしいのかなあ、と考えたらなんとも言えない。
「うーん、とにかくフーネットさんとの約束通り、学校の中だけにするのと、あと、ほんとに、大人についてきてもらって……わたしも、こう見えて最近は気をつけてるんだよ」
「ふーん」
あ、これはきいてない時のやつ。
でも、シシィにだってとりちゃんの気持ちはわからないでもなかった。
「まあ、言ってる私も、家にいたときの門限は……さすがに早くていやだったかなー」
「もんげん?」
「この時間までにはうちに帰りなさい、っていうお約束」
「えぇ? シシィの家、めんどっ!」
「……うん、でも仕方ないとこもあって……」
「へえ〜?」
とりちゃんは納得していない。
「シシィってー」
「なあに?」
「自分ち、いや? きらい?」
「えっ? べつに……」
「じゃあすきかー」
「うーん」
シシィは少し考えた。
「……どっちも、かな」