第1章 →ほーじ茶。4月
『すま、、ん!?やっ、えっと、あの』
顔が真っ赤になるのがわかった。
なぜなら、それは......。
『ひ、一氏くん』
「早よどけや」
『あっ、ごめんね...』
一氏くんとは蔵と同じテニス部員。
あたしが片思いしている相手。
なんでよりによって一氏くんやねん
「次からは、気ぃつけや」
そう言って小春ぅううう!と愛のお叫びとともに駆けていった。
『最悪や。好感度だだ下がりや。終わった。あたしの恋愛グッドバイ』
「安岐、元気出しや?うちがパン奢ったるさかい。てか、危ないって言ったやん!」
『ははっ、今何言っても無駄やで...』
「安岐には白石くんがおるやんか、な?」
『幼なじみやもん....』
「こりゃ、あかんわ」