第2章 →ほーじ茶。5月
『んはぁー!面白かった!!!今日も笑った笑った!』
公演も終わりグーっと背伸びをする。
一氏くんの方を見れば彼も同じように背伸びをしている。
「オチの持っていき方が最高やったな!」
そう言って最高の笑顔であたしの方を向く一氏くん。
その笑顔写真におさめたい。。
そう思ったのは秘密だ。最高ありがとう
『せやねん!!こうくると思ってなかったな!』
「お前、流石俺のライブに来るぐらいやな。お笑いをよーわかっとる」
そんな激励の言葉に涙が出そうになるのをグッとこらえる
『ほ、ほんまに?!』
「おぉ!お笑いのセンスは認めたるさかい」
そんな感じで感想を言いつつ外へと出る。
これってチャンスですかね?
この後お茶しない?みたいなチャンスですかね?
『ひ、一氏くん!あっ、あの』
「なんや?」
『いや、あのさ!いや、えーっと、その』
「はよ言えや、まどろっこしい」
頑張れよ自分!これじゃまるでコミュ障やんか!
このあと暇の一言やろ!!
一氏くんも眉間に皺を寄せている!!
『こっ、このあと暇ですか!!!』
よく言った!頑張った!
でも顔を見れない
もし断られたと思うと吐き気がする
そう思いつつ返事の言葉を待つ。