第2章 →ほーじ茶。5月
学校を出て新喜劇がある場所へと電車で向かう。
今日の新喜劇にすOちーは出てるんかな?
『あー、楽しみやな』
チケットを買い入場する。
座席に座って開演を待つ。
するとぞくぞくと客が入ってくる。
「ちょ、前すんません」
『あっ、すいませ、、!?あ!』
「あ」
あたしの前を横切ろうとチョップしながら通る人を見てみればそこにいたのは一氏くん。一気に顔が赤くなり慌てる。
『あの!えと、その。うん、えー。』
「お前、いっつもお笑い見に来る、、」
『あ、真田安岐です!!』
いつも見に行ってた事を覚えてくれていたとは!
どうしよ、この上ないくらいの幸せ感。
「....お笑い好きなんか?」
そう言って隣の座席に座る一氏くん。
いや、待って。隣!?え?うそん、、。
『好き!好きっす!』
「なんで敬語やねん」
呆れ果てた顔の一氏くん。はん、最悪や。
『ごめん。』
「謝らんでええわ。」