• テキストサイズ

ほーじ茶。

第2章 →ほーじ茶。5月


『テストやな。』

「せやな。タブルテストやな。」

この五月病真っしぐらな季節に2回テストがあります。中間テストと全国お笑いIQテスト。

『はぁー、なんもわからへん。』

毎回授業中に寝ていたあたし。
ノートなんてもちろん真っ白に近い。

「勉強してない安岐が悪い」

『うっさい!なぁ、蔵教えてや』

手をバシンッと合わせ蔵に頼み込む

「かまわんけど」

もちろん断られると思っていた。そしたらまさかのOKとの返事。何かに取り憑かれたのかと思ったけど結果オーライ。

『さすが!!!』

「でも、1つ条件」

ンンン、まさかの条件付きですか。
ま、取り憑かれてなかったな安心したー。棒

『....条件とは?』

「そっれはー」

うっわー、悪い顔してるわ。絶対「1ヶ月俺のパシリな」とかそんなんやろ。わかってるねん。蔵はそういう奴や。

「今度の日曜日植物園行かへん?」

『....は?』

ほんま、ポカーンやで。
まさかの植物園やて。
というか、植物園!?

「は?ってなんや。行かんのか?行くんか?」

『....行く。行くけど!何で植物園!!』

「植物見たいねん」

そういえば、毒草について語ってたな。
そん時の蔵は輝いとった。

『あたし植物の事とかようわからへんで?』

「かまへん。一緒に居ったらええねん」

そんなこんなで勉強を教えてくれるかわりに、植物園に行くことになりました。

/ 22ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp