【重め溺愛共依存】ぼくに夢中になってよ。【えっちなのばかり】
第13章 お兄ちゃんに任せなさい/呪術_脹相
「おにいちゃん…あのね、じつは……」
いつものように、ふたりで風呂に入ろうと浴室へ向かう、そのときだった。
服を引っ張られ振り向くと、何かを言いにくそうに、俯きながら制服のスカートの裾をぎゅっと握りしめる妹。
普段ならうれしそうにアヒルのおもちゃを準備してついてくるはずが、様子のおかしいその姿を、俺は息を詰めて凝視する。
なんだ、この違和感。
まるで、お兄ちゃんとのお風呂をいやがっているような、そんな空気を感じる。
嫌な予感が、俺の頭をよぎる。
いや、まさかだ。
妹、は、生まれた時から俺が世話をしている。
なぜなら、10歳だった俺と、生まれたばかりの妹を残して、両親が事故で死んだからだ。
10歳の俺はワケがわからなかったが、目の前のちいさな妹を、なにがあっても守るということだけは心に誓った。
親戚や近所の人のやさしさに助けられながら、俺は妹に離乳食を食べさせ、風呂に入れ、おむつを変えて寝かしつけた。
小学生高学年の頃は、股から血が出たと大泣きするに、ついにこの日がきたかと、あらかじめ準備していたナプキンを渡し、女性の体というものを説明して安心させた。
高校生になった今でも制服を着せ、一緒に風呂に入り、濡れた髪を乾かして整え、一緒に眠る。
兄である俺が、のすべてを把握して、世話をして、大事に育てているのだ。
これから先も、ずっと、永遠に。
それなのに、
頭をよぎるのは、想像するだけで虫酸が走る、
「………まさか…」
――「知らない男」の存在。