【重め溺愛共依存】ぼくに夢中になってよ。【えっちなのばかり】
第12章 ご褒美的展開/呪術_冥冥
廃墟となった学校に寄りつく呪霊の討伐にやってきた冥冥と。今、二人の前に立ちはだかるのは、人間の肌を思わせる気味の悪い外殻を持った、特異な術式を持つ呪霊だった。
「あまり見ないタイプの呪霊だね。あの胞子のような術式は何か分からないが、厄介だ。周囲に撒き散らされる前に一気に祓おうか」
手元で巨大な斧を軽やかに回しながら、冥冥は冷徹にそう告げる。
その横に並び立つも、自身の術式である呪符を構え、頷いた。
「うん、めいめいちゃん、わたしが隙を作るから、一撃で――っ!」
呪符を放つその瞬間、呪霊の胸部がグロテスクに膨らみ、ピンクがかった濃密な霧――特殊な媚薬の呪力を帯びた粉塵が目掛けて爆発する。
「!息を止めるんだ!」
焦った様子の冥冥が彼女をその場から遠ざけようと動くよりも先に、甘ったるい花のような、それでいて異様に生臭い粉塵が、瞬く間にを包み込んだ。
「……ん、っ……!」
吸い込んでしまった彼女の肺の奥からじわりと熱が這い上がり、血流が急激に加速。心臓がうるさいほど激しく脈打つ。
戦闘のための集中力が一瞬にして別の熱に塗りつぶされていく感覚に、彼女はその場に膝をついた。
「ッ!!しっかり……っ!」
冥冥が駆け寄りながら呪霊を祓い、彼女を支え起こすために腕を伸ばす。
だが、その触れられた肌から伝わってくる冥冥の体温すら、今の彼女にとっては刺激が強すぎた。
「めいめい、ちゃん……っ、あのね、…身体が……熱くて、どうにかなりそう…な、の……っ」
自身の下腹部をきゅう、と抑えながら、潤んだ瞳で冥冥を見上げる。
その頬は紅潮し、口元からは甘い吐息が零れている。
一目で、それが通常の負傷ではない「淫らな毒」に冒されたと理解した冥冥の瞳に、底知れぬ独占欲が光る。
「今日の任務、私と一緒で本当に良かったよ」
「他の人間に君のこの姿を見せることになっていたとしたら、殺してしまうからね」
「めぃ、ちゃん、たすけて……からだ、へん、なの…っ」
冥冥は片手で持っていた斧を床に放り捨て、の火照った体を自分の腕の中に閉じ込めた。