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巨体の人外に助けられて世話される話

第16章 獣化編


「ルドガー! そこから自由に出入りできるんだね」
「ああ。これで室内でもお前と一緒に過ごせるな」

別荘の中は、彼が歩き回れるほど広いスペースがいくつもあり、セヴァもそこを考慮して貸してくれたようだった。

「嬉しい~。いつも一緒にいられるね。……あ、でもそれなあに? もしかして獲ったの?」

彼が台所の広いシンクの中に、ぼとっと何匹かの魚を置いた。
川で見つけた新鮮な魚類のようだ。

「ああ、お前のメシだ。これは焼くとうまいし安全なやつだ。一緒に食おう」

そう言ってくれて、彼の優しさと愛情をさっそく感じ、あなたは瞳が緩んでいく。

「ありがとう、ルドガ~。本当はね、私邪魔かなって思ってたんだ。無理やり離れたくないってついてきちゃったし」
「邪魔なわけあるか。俺だって本当は、ものすごく嬉しい。お前と離れたいわけがないだろう? ただ、少し自信がなかっただけだ。……でもこうやって皆に助けられて、お前にも助けられて、素直に楽しく過ごせるかもしれないと……そう思ったんだ」

獣の彼がまっすぐ目を見て、気持ちを告げてくれた。
まだ日々は始まったばかりだが、感極まって彼に抱き着く。

「……嬉しい! じゃあこれで私たちの休暇パート2が始まりだね!」
「……ああ、そうだな。……俺は人化した姿がよかったけどな。またせっかくの二人きりなのに……」

未練がにじむルドガーだが、いつもの彼の声音が聞こえてくるたび、あなたは幸せを感じたのだった。
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