第15章 サポート編
「なにその話、嬉しいよ…! すごいよルドガー!」
「え? どうしてそんなにお前が喜ぶんだ、」
「あなたがとっても凄いからだよ!」
膝立ちして彼の大きな肩幅に手をまわし、ぎゅうっと抱き着く。
するとルドガーも、すっぽりとあなたの小さな背を包み込んでくれた。
見つめ合って、自然に唇を合わせる。
「ふふっ。これからも、気をつけてねルドガー。無理はしないでね」
「ああ、もちろんだ。無理はしない。俺の一番の仕事は、お前のもとに帰ることなんだからな」
その返事にあなたはさらに喜びに包まれ、しばらく熱々のハグを彼としていた。
――だが、思わぬ事件はここから始まる。
気分がよくなり、意見箱をもう少し見てやってもいいと、ルドガーは思い始めたのだろうか。
彼は大きな手を伸ばし、残りの小さめのメモたちを何気なく拾った。
「なんだこれ、くだらんな」
「なになに? ……ええっ? 恰好いい、とか密かに応援してます、って書いてあるよ!」
なんと意見書には、ルドガーへの応援コメントのようなものも入っていた。
自分と同意見の内容に興奮したあなたは、それらをまじまじと見る。
数は少ないけれど、男としてルドガーに憧れをもったり、戦闘能力を称える騎士たちも存在したのだ。
「すごいすごい! ルドガーへのファンレターだ!」
「……ファンレター、だと…? ばかばかしい。ただの悪戯だろう。そんなもの無視しろ」
呆れた様子で彼はそれらをわし掴み、ゴミ箱に捨てようとした。
だが下のほうに違うメモを見つける。
それが彼の目に触れた瞬間、強く鋭く金の瞳を引きつらせた。
「なんだ、これは……っ」
あなたも気になって手元を覗くと、驚愕的なことが書かれていた。
「˝奥さんが可愛い˝……って。……え? それもしかして、私のこと? うそぉ、もうやだぁ~!」
つい素で喜んでしまったのがまずかった。
彼のファンレターの流れで、単なる応援の一部だと受け取ったのだ。
しかし本能に生きる獣のルドガーは違う。
彼の目元はピクピクと爆発寸前であった。