第15章 サポート編
「平気だよ、どんな話でもちゃんと聞くから。あなたが恐れることなんてないんだから。……まあそんなにアレだったら、最初から内容をシンプルにしてくれてもいいんだから。ねっ?」
若干我に返ってきたため提案すると、ルドガーの金の瞳は感激に瞬いた。
決心してくれたのか、やがてゆっくりと頷く。
「……わかった。ありがとう、。お前ほどのいい女はいない。最高の番だ」
「ふふ。あなたもだよ、ルドガー」
二人の世界で微笑み確かめ合っていると、前から微動だにしない男の視線が突き刺さっていることに気づいた。
あなたは慌てて身だしなみを整え、団長の話に戻る。
「ではそうしてくれ。……獣。彼女にお前の秘書をやってもらえばいいんじゃないか?」
「……秘書ぉっ!? なんですかそれ、難しそうですよそんなの!」
「難しくはない。こいつの従者は一応いるんだが、奴と意思疎通が出来ず困っているんだ。君が代わりに努めてくれれば騎士団としても助かる」
そうはっきり言われてしまえばあなたは迷いで揺らぐ。
内容は本当に大変なものではないようで、報告書を提出したり、他の団員との架け橋のような存在を目指せばいいらしい。
「を単なる秘書扱いするな。俺の番なんだぞ」
「公私ともに支えてもらえばいいだろう。お前の仕事は高難易度の部類だが、騎士のように多忙なわけではない。秘書としての仕事は多くないぞ。それにな、お前が彼女の負担にならないように職務を全うすればいいだけの話だ。わかったか、獣」
言葉尻を厳しくし、団長キリングは正論で制圧した。
ルドガーは黙り、あなたを見やる。
あなたは彼の肩をぽんぽんと叩き、微笑みを向けた。
自分にどこまで出来るか分からないけれど、ルドガーを支えていこうと思っていた。