第15章 サポート編
「ふっ……君は話がわかる人間のようだな、」
「あ、はい。ルドガーもきちんと説明すれば分かってくれるとは思うんですが…」
「いいや無理だ。この三年、俺は幾度となく任務のあとは報告書を書けと言ってきた。実際に書いたのは、ゼイラン様が同行した大型の任務二度だけだ。……なぜこんなことを言うかというとな、奴はものすごく戦い方が汚い。本当に汚い。物を壊し、建造物を破壊し、文化財にも補修を要することが多々あった。近隣住民からも苦情が頻繁に送られるんだ、それを俺達騎士団は毎回苦労して――」
「……えっ……」
あなたはつらつらと語られる新事実に唖然とする。
ルドガーは拗ねた顔つきで視線をそらす。
「ちょっと、今の話本当なの?」
「こいつの話は大げさだ。戦いのときに他のことなんて構ってられるか。獲物を逃がしたらどうする。他のことは騎士どもがやればいい。俺は知らん」
ぷいっとした態度で開き直り、さすがにあなたも冷や汗が流れた。
「だめだよそれはさすがに……集中してるのは分かるけど、皆に迷惑かけちゃいけないでしょう、ルドガー……」
「……お前も俺が無事に帰ってくればいいと言ってくれただろう? あれは本当じゃなかったのか…?」
まるで心を確かめるようなか弱い眼差しをされて、あなたの心も純粋に揺れ動く。
「本当だよ、それはそう。でもね――」
どう説明すればいいのか。彼の気持ちも分かるし、騎士団側の苦情もわかる。
「報告書を書くっていうのは、ルドガー、難しいの? それとも面倒くさいの?」
「……ぐ……面倒だ。やりたくない」
彼は二人の前で白状した。あなたは団長の怒り顔が爆発しないかと恐れる。