第14章 疑問編
「おい、これを見てみろ。これは俺の名前の頭文字と、お前の名前の頭文字だ」
「ええっ!」
よく見てみると、小さく華麗な様式で、確かに二つの文字が結ばれるように刺繍で刻まれている。
あなたはそれを見て、気持ちがこみあげるように感激した。
「やっぱり! 守護者さまって、私達の応援団なんだよ! これで分かったでしょうっ?」
「……お、応援団?」
あなたの勢いにルドガーは若干腰が引けていたが、彼もじっくりとその文字を見つめた。
「そう、なのか……? よく分からんが……なぜこんなことをするんだ。俺達を本当に見守っているということなのか……?」
もしそうならば、あなたはとても嬉しかった。
色々な不安や心配がきれいさっぱり消えてしまうかのようだ。
「そうだよ絶対! それにね、その紫色の髪の女の人、もうすぐですって言ってたの。もうすぐ会えるってことじゃない? どうしよう、ドキドキするよ~」
あなたがはしゃぎ始めると、ルドガーは瞳を揺らし、腕の中にあなたの体を抱き寄せる。
遠くに人々がくつろぐラウンジがあるが、彼はそうした。
あなたもほっとして嬉しくなり、腕の中に甘える。
「もし守護者さまに会えるなら、ルドガーも一緒に来てくれるでしょう? だって二人の守護者だもん、もう」
「……そうなのか? わからんが、もちろん一緒だぞ。当然だ」
彼はあなたの頭を優しく撫でながら、大事に抱え続けた。
「、油断をするなとは言わないが、もう少し調べたい。安全のためだ。このハンカチを、ミザロに見せてもいいか?」
「えっ……う、うん。大丈夫だよ。そうだよね、調べるのはいいことだと思う」
ルドガーが見て痕跡がないならば容易ではないのかもしれない。
けれどあなたも、守護者からの接触に喜びがわいたとしても、ただ待っているだけのつもりはなかった。
自分にできることがあるならしたいし、彼女はただでさえルドガー以上の秘密主義だから、もっと知りたいと思ったのだ。
「じゃあ帰ったら師匠にもお話してみよう。あとセロさんたちにも」
「ああ、そうしよう。これはお前への大切な贈り物だが、同時に重要な手がかりにもなるからな」
ルドガーがそう言ってくれて安堵する。
二人は騎士団に戻り、これからのことをまた考え始めることにした。