第13章 初めてのデート
紫色の空が雲と交わり、夕暮れに染まる。
大きい公園の周りを歩いていると、デートは終わりに近づき、だんだん寂しくなってくる。
すると突然、通り雨が起きた。
さっきまで晴れていたのに、ざあざあ雨が降って来る。
「わあ、魔界で初めて雨見たよ!」
「――、大変だ! お前が風邪をひいてしまう!」
「えっ?」
ルドガーはあなたに服をかぶせ、抱き上げて走りだす。
あなたは彼が濡れてしまうのを心配し、一緒にかけようとする。
「ははっ、嬉しいが、これじゃ前が見えないぞ」
暗がりで彼の笑顔を見て、胸がきゅっとときめいた。
赤らんで黙ったあなたに、ルドガーは突然顔を近づけてキスをした。
そしてびしょぬれのまま、上着の中であなた達は何度か唇を触れ合わせた。
「んう……」
偶然手にした二人だけの空間。
今日はずっと一緒にいたけれど、もっとも距離が縮まった瞬間だった。
「ふふ」
「……。お前はどうしてそんなに可愛い?」
そう純粋な、恋焦がれるような眼差しで尋ねられて、あなたの笑顔がゆっくり赤く染まっていく。
「ええっと、ルドガーのせいでしょう」
「そうか…? ならいい」
彼の照れくさそうな、安心したような笑みが印象的だった。
特別な時間を記憶に焼きつけるように、あなたも彼を熱く見つめていた。