第13章 初めてのデート
香ばしい匂いが漂う店内はにぎわいを見せ、友人や家族同士、恋人らしき魔族たちがご馳走を楽しんでいる。
窓際の景色が広がる二人席に案内され、それぞれ注文して味わった。
「すっごい嬉しかったね~さっき。それにこのステーキ、本当に美味しい!」
「そうだろ? 絶対お前におすすめしたかったんだ。ソースもいけるぞ」
なんだか少年のように笑い、肉料理を楽しむルドガーが嬉しかった。
これまでのデートも含めて、こんな時間を過ごさせてくれる彼に、感謝の気持ちがわく。
もう彼の魅力にお腹いっぱいだ。
「ルドガーって、騎士の皆さんと食事とかしてたんだね」
「ああ、最初だけな。俺の戦い方を知ってからは、誰からも誘われなくなった」
「ええ!」
フォークで刺した肉を大口に入れて普通に話し、何も気にしてないようだった。
あなたは彼の顔はほとんど知ったような気がしていたが、仕事をしているときについてはまだ謎である。
こうしていろんな体験を一緒にして、また少しずつ触れたいなと思った。
そのあとはデザートまで楽しみ、夢のような時間が過ぎていく。
店主には「また来いよ」と言われ、体が軽くなったように気分も最高だ。