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巨体の人外に助けられて世話される話

第12章 赤兎編


新たに仲間になった二人組は、騎士団のゆるい監視下に置かれていた。
守護者からの連絡もまだない中、あなたは彼らを見守り生活している。

「今日も洗濯日和だねえ。紫の空がきらきらしてる~」

すっかり魔界の気候が気に入り、バルコニーで洗濯物を干していると。
石造りの床に、男物の黒い下着が落ちてるのを見つけた。

「なにこれ? ……ルドガーのじゃないよね」

首をかしげて訝しむと、もしかして隣人の騎士ジュリスのが飛んできたのかと思った。

「きゃあっ」

あなたは顔を赤らめ少し想像してしまったが、この黒のタイトなパンツをどこかで見たことがある気がした。
すると、バルコニーの下のほうから声が響いた。

「おーい、! それ俺んだわ、わりいわりい、こっちに持ってきてくれよ!」
「え……もしかして、ナザルさん?」

やっぱり。
唖然とするものの、なぜ一階に住む彼の洗濯物が四階のここに来たのか分からない。
怪しすぎると思い、あなたはひょっこり顔を出した。

「じゃあここから落としますね~いきますよ~」
「いや待て! それ気に入ってるやつなんだよ、丁寧に扱えって。ほら来いよ、待ってるからな!」

今日も派手な柄シャツの赤髪の男が、ニッと快活な笑顔で手を振った。
あなたは白けた思いで、しかたなく寮の階下へ向かった。
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