• テキストサイズ

約束の未来へ【御幸一也】長編

第8章 【最終章】未来の先、変わらないもの


奥村side

どんどん小さくなる2人の背中を見守る。

もう、声も届かないほど離れた頃
一緒に手を振っていたはずの倉持先輩の手が止まる。

「奥村、来月あたり、またメディア取材めんどくせぇかもな」
「……なんでですか?」
「んー、なんとなくな」

そう言った倉持先輩の視線はずっと2人の背中を追っていた。

何を感じたのだろうか……。

俺には分からない。

だけど、夕焼けに照らされながら並んで歩く二人の背中は、誰が見てもお似合いだった。


御幸side

「あー、哲さんに話があったの忘れてた」

思ってたより、あいつらに時間を食われてしまった。

「明日伝えておこうか?」
「いや、自分の口で哲さんに言いてぇんだよ」
「……そっか」

哲さんは今、男子野球部の方のコーチをしている。
何度かに伝言を頼んだことはあった。

けど、今回は
直接会って、伝えておきたいことがあった。

「そういえば、内定者インターンもうすぐだろ?寮に住むのか?」

駅までの足はそのままに話を続けた。

「うん、こだわりないし、社員寮でいいかなーって」

そう答えた。

やっぱりな。
それなら——

「こだわりねぇなら……一緒に住むか?」
「え」

/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp