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約束の未来へ【御幸一也】長編

第8章 【最終章】未来の先、変わらないもの


そう言って声をかけてきたのは
がたいの良い二人組の男だった。

「……今、人待ってるので」

そう言って私はピシャリと言葉を締め、
視線をスマホに移した。

スマホを持つ手が少しずつ震える。

早く来て一也……。

強気な態度とは裏腹に
私の心は恐怖に支配されそうになっていた。

会話の距離が近いガタイのいい年上の男性。

その要素だけで
私のトラウマを抉るのには十分だった。

けれど、私のそんな態度に
男達は動じることなく、距離を詰めた。

「待ってるのって、女の子?それなら一緒に遊ぼうよ」
「俺、強気な子も好きだよ」

そう言いながら、2人は私を挟むようにベンチの前に立った。

……囲まれた。

そう思った時にはもう逃げ場はなかった。

私は男達の話に相槌すら打たずに無視を続ける。
すると、

——ピロン

メールの受信音がした。

……一也だ。

そう直感してメールを開こうとした瞬間。

「おっ?お友達から?」
「あっ、ちょっと!」
「ちょっと貸してねー」

そう言って私のスマホは取り上げられてしまった。

「ビンゴ!みゆきって、名前的に女じゃん!今から向かうってよ!」
「すぐに場所変えたって送っとけ、移動するぞ」
「ちょっと。勝手にやめてよ!」

私がスマホを取り返そうと腕を伸ばすと
スマホを操作してない方の男に腕を掴まれた。

「こらこら、大人しくしてくれないと優しくできなくなるよ?」

振り払いたいのに
掴まれた腕に上手く力が入らない。

指先だけだった震えは、気づけば全身へと広がっていた。

「……あれ?もしかして震えてる?強気なのは態度だけ?可愛いねぇ……」

私の腕が震えたのを感じたのか、
男は少しだけ掴む力を強くして逃げられないようにした。

「よし、メール送信完了!」

メールを打ってた男はそう言って私のカバンに勝手にスマホをしまう。

すると、

「じゃあ、先に楽しんでおこうか」

掴まれた腕がぐっと引かれて自然と足がもつれた。
しかし、男はそんな事お構いなしに足を進めた。

「……いや、です」

やっと振り絞って出た声も
力なく空気に流されて男達に届くことはなかった。

しかし、次の瞬間

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