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約束の未来へ【御幸一也】長編

第2章 【第1章】進まない秒針


御幸side

ミーティング中もは
心ここにあらずだった。

……早く話せよ

無理には聞かねぇ。
そう言った手前、自分から聞くのは違うと思った。

それでも、逃げ場のないもどかしさをどうしたらいいか
わからずにいた。

ミーティングが終わっても席を立たない。

俺が話しかけようと近づくと、
先客がいた。

奥村side

……やっぱり、会わないほうがよかった。

あなたが野球を続けてるのかを知るためには東京で野球をするのがベストだと思った。

敵チームになって、あなたの顔を一目見れるだけで良かった。
会えばあの時のことを思い出してしまうことも分かっていたから。

それでも、
気付けば足はあなたの方へ向かっていた。

「……さん」

……あの時とは違う。

俺の声に意識がこちらに向くさん。

「どうしたの?」

何事もないような、少し無理をしてるような声だった。

「あの、少し時間ありますか?話しておきたいことがあって」
「うん、いいよ」
「出来れば誰にも聞かれないところが……さんの為にも……」

話すことには即答してくれたさんだったが、
話したい内容を察したのか、さっきよりも表情は暗くなる。

さんは少し考えてから、小さく息を吐く。

「わかった、私も話しておかないととは思ってたから」

そう言ってさんは席を立つ。

「マネージャールームなら誰も来ないと思うから」
「わかりました」

俺達はミーティングルームを後にした。
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