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約束の未来へ【御幸一也】長編

第7章 【第4章】選ばなかった未来_時間


「夏前になんて無謀な事するの!本戦に影響したら困るの鳴なんだよ!?」

少し声を張ったに少し驚いた。

去年の秋以来だ。
怒ったを見たのは。

敵なのになんでそんな心配するんだよ。
優しすぎるでしょ。

そう思った。
でも、少しだけ嬉しい自分がいた。

「まだ、俺に怒ってくれるんだな……」

気がつくと、そう口から漏れていた。

俺の言葉にきょとんとしている。
その目が俺から逸れないうちに言葉を続けた。

「一也がうるさいだろうし、もう俺に怒ってくれないかと思ってた」
「それとこれとじゃ話は別でしょ」

俺の中では違うんだけど……

「そうだね」

は、そういうやつだもんね。

「さぁ、あんまり俺と二人っきりでいるとめんどくさい事なるでしょ?あっち行った行った」

俺は自分の側から追い出すようにを送り出した。

御幸side

鳴と二人でベンチから去った。

が鳴へかけた声に、自然と足が止まりかけた。

ついて行ってはいけない。

そう感じた。

心配してないわけじゃない。
本音を言えば、鳴と二人っきりなんてさせたくない。

けど、

「大丈夫だよ」

招集の話が来た時、が言っていた言葉を思い出した。

あの時のに迷いはなかった。
自分で選んで、自分でここに来てる顔だった。

だからこそ――

今ここで俺が踏み込むのは違う気がした。

「……面倒くせぇな」

小さく吐き捨てて、
俺はグラウンドから視線を外した。

夢主side

お昼ご飯を挟んだ後行われた
二試合目でも一也がマスクを被った。

先発は梅宮くん。
パワーカーブとスローカーブを上手く使い分けるも、
アメリカ代表チームも意地で食いつく。

継投で凌ぐも、あと一歩追いつかずに
二試合目は3ー2でアメリカ代表が勝った。

——帰り道。

稲実メンバーと同じ方面の電車に乗る事がわかって、
一緒に帰ることになった。

「やっぱり一也とのバッテリー楽しかったなー」
「あんまり言うと稲実のキャッチャーの子、拗ねちゃうんじゃない?真面目そうだし」
「え、樹のことも知ってるの?」
「一応、ね」

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