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約束の未来へ【御幸一也】長編

第7章 【第4章】選ばなかった未来_時間


御幸side

「なんだよ、アイツ」

の背中を見送ると、白河が声をかけてきた。

に対して言い返す言葉が見つからずイラついているようだった。

「おもしれぇだろ?」

余計に煽るように俺は笑顔で答えた。

「つーか、誘ったの俺だから!俺のおかげなんだから、感謝してよね!」
「なんでだよ……」

そう言って胸を張る鳴に
カルロスが呆れたようにため息をついた。

「……お前のその自信はどこから来るんだよ」
「うるさい!うるさい!」

そんな会話に周囲から小さく笑いがこぼれた。

けれど、

「……変なやつ」

白河だけはの背中を見ながらポツリとそう零した。

「だろ?」

俺は即答した。

……嘘でも、ひいき目でもない。

「には敵わねぇよ、俺も、お前も」
「……はっ、どうだか」

俺の言葉に一瞬、怪訝そうな顔をした白河は
鼻で笑った。

「すぐに分かるさ」

そう言って俺はの背中を見つめた。

夢主side

「国友監督、言われてたもの持ってきました」
「あぁ、ありがとう」

私は大きな紙袋を監督に渡した。

その中には一人一人選手の名前の書いてあるノートが入っていた。

国友監督は一冊適当に選んで中を確認した。

少しの沈黙に緊張感が走った。

軽く目を通すと国友監督は口を開いた。

「片岡さんからも君の話は伺っていたが……短い時間でよくここまでまとめてくれた」

「力試しのような事をして済まなかったね」

国友監督はそう言うと再びノートへ視線を戻した。

「いえ」

私は首を横に振った。

東京代表への参加を返事した数日後、
片岡監督経由で受け取った20冊のノートと
見慣れないスコアブック。

そして大量の試合映像。

この二週間、私を追い回していたものだった。

ただ事前情報をまとめるにしても量が多すぎる。

何か意図があるとは思っていたが——

……やっぱりそういう事だったんだ。

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