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約束の未来へ【御幸一也】長編

第7章 【第4章】選ばなかった未来_時間


夢主side

「やっぱ稲実広いねー」
「うちも変わんねぇだろ」

そんな会話をしながら、私達は集合場所のグラウンドへ着く。

向かってる途中から思ってたけど……

他チームの選手からの視線が痛い。

「なんでマネージャー連れてきてんだ?」
「青道にあんなやつ居たっけ」

別に悪意ばかりじゃない。
ただ、明らかに場違いな存在を見る目だった。

……まぁ、そうなるよね。

私が小さく苦笑した、その時。

「!!」

聞き慣れた大声がグラウンド中に響いた。
その声の方へ振り向くと、
鳴が全力で手を振りながら走ってきた。

「やっぱり来ると思った!誘ったの俺だけど」

そう言って眩しいくらいの笑顔を見せた鳴。

「やっぱ、お前のせいかよ」

呆れたような声で一也が答えた。

そのやり取りに周囲が少しザワついた。

「あの成宮が?」
「どんな知り合いだよ」

口々に疑問を並べていた。

しかし

「誘ったつーか、半分脅してたけどな」
「そうそう、声掛けなかったら出ないとか言って」

そう付け加えるように話したのは
鳴の後ろから歩いてきていたカルロスくんと白河くんだった。

「ちょ、お前ら余計な事言うなよ!」

鳴は慌てて振り返った。
その様子にカルロスくん達は肩を竦めた。

「事実だろ?」
「監督困らせるの得意だもんね」

白河くんも淡々と言い切った。

「うっ……」

言い返せなくなった鳴を見て
私は思わず吹き出した。

「お前ら相変わらずだな」

さっきと同じ声色で一也はカルロスくん達に声をかけた。

すると、
カルロスくんは一也ではなく私に視線を向けた。

「成宮が騒いでたから、どんなやつか期待してたけど……」

「意外と普通の女だな」

その言葉に周囲の選手達も少し納得した顔になる。
しかし、白河くんは表情を変えなかった。

「成宮がどう言おうが、他校の人間に変わりない」

「俺は認めてない」

敵意とも取れるその言葉に私は思わず頷いた。

「お好きにどうぞ。私は自分のやれる事やりに来ただけなので」

そう答えると
白河くんの表情が少しだけ歪む。

……そう。やれる事をやるだけ。

私は稲実の監督の方へ向かった。

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