第6章 【第4章】選ばなかった未来_道
胸の奥で感じていた不安が現実になる。
……このタイミングでの降谷くんの故障は
チームにとってとても痛い。
なんで、もっと早く声をかけなかったんだろう……
気付いてたのに……
もっと早く降谷くんの状態を確認しておくべきだった。
後悔ばかりが押し寄せてくる。
でも、そればっかりに気を取られている場合じゃない。
今、一番に知らせるべき相手がいる。
キャプテンとしても捕手としても
降谷くんを一番見てきたのは一也だ。
私は急いで一也を探した。
御幸side
素振りからの帰り。
降谷に付いて小野とのキャッチボールを見ていたはずの由井が、焦った様子で走っていくのが見えた。
……何事だ、一体
そう思っていたら、同じ方向からも誰かを探しながら走ってきた。
「あ、いた!一也!」
息を切らしながら俺を呼んだ声は
どこか焦りを含んでいた。
その姿に嫌な予感が胸を掠める。
「どうした」
「降谷くんが――」
「どこにいる」
降谷。
その名前だけで何があったのか、聞かなくても想像がついた。
俺はの言葉を遮って居場所を聞いた。
「……屋内ブルペン」
呼吸を整えながらは答えた。
「分かった」
俺は短くそう答えると
の言葉を待たず走り出した。
嫌な予感は、もう確信に変わっていた。
夢主side
一也が駆けて行った後を追って
私も降谷くんの元へ戻った。
そこには、もう監督と部長も到着していた。
私が戻ったのを確認した監督が口を開いた。
「状況はある程度聞いた。、お前の見解は?」
「……フォームの崩れによる筋肉疲労の蓄積が原因かと」
「いつからだ」
立て続けに質問が来る。
私は一瞬息を飲んだ。