第7章 7
side安室透
柚希さんと尾行をした日から1週間が経った。
ポアロのドアのベルが鳴るたび、彼女ではないかと思ってしまう。
あの日から彼女の姿を見ていない。
いつも3日に1回程度来ていたのに、何かあったのだろうか。
体調を崩していないだろうか。
そんなことばかりが頭をよぎる。
そんな事を考えていると不意に梓さんが話しかけてきた。
「最近柚希ちゃん来ないですね。安室さん最近会いました?」
「いえ。1週間前に仕事で会いましたがそれ以外は会っていませんよ。お忙しいんでしょうか?」
「私も前にコンロ直してもらってから会ってないんです。そろそろ柚希ちゃん不足なんです。あの癒しがほしいっ!」
梓さんは両手を顔に当てて泣く真似をしていた。
「確かに早く顔がみたいものですね…。」
コップを拭きながら考える。
彼女の連絡先は知っている。
ただ連絡先は仕事のために交換したものだ。
連絡してもいいものなのだろうか…。