第1章 1
「いろいろつまらない話もしちゃったね。じんぺーくんと話すの久しぶりで時間経つの早いな…。さっ、そろそろ行こっかな。また来年も来るから…。」
柄杓などを待ち、次は研ちゃんのお墓にもいく。
研ちゃんのお墓も3年前くらいまでは来てたんだけど、じんぺーくんが亡くなってから来れていなかった。
研ちゃんが亡くなった時も受け入れるまでに時間はかかったけど、その時はじんぺーくんがいてくれたから…。
………ここも私より先にきてる人がいるんだな、きれいになってる。
私も柄杓でお水をかけたり、お花をたてたりした。
じんぺーくんと同じように来れなかったこと、警察官を辞めたこと、無職のことなど話をした後お寺を後にする。
柄杓などを返しぶらぶら歩いて自販機で暖かいミルクティーを買い公園のベンチに座る。
「じんぺーくん…、研ちゃん…。」
この3年泣いて泣いて泣き腫らしてじんぺーくんの死を受け入れた。
もう涙を流さないと思ってたけど、2人との日々を思い出すと涙ぐんでしまう。
ぐーっと目を固く閉じてふぅーっと吐く。
目を開けるとひらひらと赤く染まった紅葉の葉がベンチに落ちてきた。
「ふふっ…きれい。今日はきれいだと思うものとよく出会うなー。」
紅葉を持ってクルクルと回し、微笑む。
………金髪がキラキラしてたなー。私も金髪にしようか…。あっ、でも明日からはまた職を探さないといけない。無理だな。
「うぅー寒い。あーあ、どこかにいい仕事落ちてないかなー…。」
少し冷めたミルクティーを開けてごくりと飲む。
………おいしい…。さて今日家に帰って部屋の片付けをしないとな…。めんどくさい。
重たい腰をベンチからあげてゆっくり家路についた。