第6章 甘味昏々
「でもさー、国民的アイドルになるっていうのも結構いい線いってると思うんだよねー」
クスクス笑いながらが言う。
「いやー…それは、ちょっと…」
そんなのイヤに決まってる。
手の届かないところに行っちゃうっていうのがまず嫌だし、の可愛い笑顔で全国民が魅了されるのなんて…
「えー、そう?彼女が国民的アイドルって甘井も鼻高くない?」
「え?」
今、何て…?
「だからー、アタシが国民的アイドルだったら甘井も自慢できるだろって」
いやいや、若干表現変わってるから!
「いや、その…が彼女って…俺の!?」
さっきまで笑っていたの顔から笑顔が引いていく。
え?あれ?
「は?甘井、アタシのこと何だと思ってんの?もしかしてセフレ?」
「違う違う違う違う!違くてっ!だって、俺、ちゃんと告白してないし!から好きって言ってもらったこともないし!いや、確かにキスもセックスもしてるから、じゃあ何なのかって訊かれたら何なんだって感じだったけど!え?彼女?が?俺の?彼女?」
「え、何?嫌なの?」
「嫌なワケないじゃん!」
食い気味に答える俺の勢いに若干引き気味のだけど、今はそれどころじゃない。
が彼女って言った!
ってことは俺、の彼氏!?
マジかまじかマジか!
いや、でもこんななあなあな感じで付き合っちゃってていいのか?
やっぱ冗談ってことにならない?
え、待って、それはムリ!