第1章 キミへ
カノ『ね~ぇ、キド。』
キド『何だ。』
カノ『僕なりに考えたんだけどさ。その子の能力のこと。』
キド『あぁ。』
カノ『その子の能力はさ。目を《戻す》んだと思うんだよね。』
キド『どういう事だ……?』
「カ、カノ……さん……。」
カノ『ん?何?』
「どうして……。目を《戻す》って……。」
どうして、どうして、私が×××に言われたことを知ってるの……!!!?
あの後キドさんに聞いた話だと今の私は尋常じゃないほど震えていたらしい。
「ど、どうして……!!?」
カノ『ど、どうしたの?何か心当たりがあるの?』
キド『と、とりあえず落ち着け……。』