第43章 勉強会・後日談
期末テストの返却日。
教室には、答案用紙を受け取った生徒たちの様々な声が飛び交っていた。
そんな中――
「次、上鳴」
相澤から全教科分の答案用紙をまとめて受け取った上鳴は、自分の席へ戻ってくる。
その手に握られている答案用紙を見た瞬間、切島と瀬呂が身を乗り出した。
「おっ、どうだった!?」
「赤点は!?」
「それがよぉ……」
上鳴はニヤリと笑いながら、答案用紙を机の上に並べていく。
一枚。
二枚。
三枚。
そして――。
「……全部、赤点回避!」
「おおおっ!!」
「マジかよ!すげーじゃん上鳴!」
切島が思わず上鳴の肩を叩く。
「しかも待て。これ……結構点数高くね?」
瀬呂が答案を覗き込み、目を丸くした。
「え?」
「これ八十点台じゃん!」
「こっちは七十後半!」
「お前、今回マジでどうした!?」
二人から矢継ぎ早に褒められ、上鳴は得意げに胸を張った。
「だろ?」
そして、答案用紙の下から一冊の問題集を取り出す。
「ま、これのおかげなんだけどな!」
「ん?なんだこれ?問題集?」
「そ!」
上鳴はその表紙をぽん、と叩いた。
「ユカリ先輩が俺のために作ってくれた、オレ専用問題集!」
「……は?」
瀬呂が固まる。
「お前、勉強見てもらった上に、そんなんまで作ってもらってたのかよ!?」
「そうなんだよ!」
上鳴は嬉しそうにページを開いてみせる。
そこには、上鳴が苦手としていた部分を中心に、基礎問題から応用問題まで丁寧にまとめられていた。
しかも、間違えやすいポイントには分かりやすい補足まで書き込まれている。