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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第42章 勉強会




***

勉強会を終え、1年寮へと続く帰り道。

夕暮れの空は淡い橙色に染まり、傾いた陽の光が街並みを柔らかく照らしていた。

上鳴は歩きながら、今日もらったばかりの『上鳴専用・特別問題集』をパラパラとめくっていた。

ページを開くたびに、今日の勉強会が思い出される。

分からない問題があれば、嫌な顔ひとつせず、何度でも丁寧に教えてくれた。

勉強が苦手な自分に呆れることも、怒ることもなく。

最後まで根気強く付き合ってくれたユカリ。

「……本当に、優しい先輩だよなぁ」

そんなことを呟きながらページをめくっていた、その時だった。

最後のページに、小さな黄色い付箋が貼られていることに気づく。

「……ん?」

上鳴は足を止めた。

付箋を指先でつまみ、そっと開く。

そこには――


『最後までよく頑張ったね。上鳴くんなら絶対大丈夫。応援してるよ!』


ユカリの手書きだった。

丁寧で、柔らかくて。

文字からさえ、彼女の優しさが伝わってくるようだった。

「…………」

上鳴はしばらく、その言葉をじっと見つめた。

胸の奥が、じんわりと熱くなる。


「……ははっ」


思わず小さな笑いが漏れた。

目の奥が、ほんの少しだけ滲む。

こんなの――。

好きになる前に、諦めるしかなかったのが悔しくなるくらい、素敵な先輩だ。

もちろん、今さら本気でどうこうなりたいなんて思ってはいない。

爆豪とユカリが互いを想い合っていることを、今日、改めて知ったから。

でも。

それでも。

(……爆豪の奴、こんな先輩と付き合えてマジで羨ましー)

上鳴は心の中でそう呟いた。


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