第1章 出会い
話しかけてきたのは隣席の八条さんだ。
「分かりません。今朝から連絡が取れず。」
「そっか〜、アイツもしやまたやったかな〜」
はぁ、とため息を着く八条。
「はいこれ。森川んちの住所。
七海、様子見てきてくんない?」
確認のためとはいえ、女性の住所。
受け取るのを躊躇った。
「?ほら、頼んだ」
そう言い残して七海のポケットに押し込む。
ヒラヒラと手を振ってその場を後にする八条。
その影からひょっこりと現れた男。
「七海〜、元気〜?そっちどう?」
たまたま同日入社をした金城。
「まぁ、それなりに。」
それだけ伝えると、辺りをキョロキョロしながら
七海に近寄る金城。
「なぁ、お前のパートナーの森川さんってさぁ」
何かと思えばくだらない話だった。
「七海が入社する前に担当してた新卒の子を追い詰めて、
辞めさせたらしいよ〜、お前大丈夫かよ〜(笑)」
「……そうですか。」
「でも、森川さんって成績いいしさ〜」
ホワイトボードを指さす。
《8月》確定
1位:森川(七海建人)
《9月》9月28日現在
1位:八条凪(金城一)
2位:〜〜〜(ーーー)
3位:森川(七海建人)
「1回くらい森川さんと飲みいきて〜〜」
嘆く金城を横目に住所を眺める。
「俺さ〜、八条さんと組んでるけど
凄すぎて着いてくのがやっとでさーー」
「そうですか。」
「そーそー!
まだ1人で営業させてもらえないんだよねー」
その言葉を聞いて驚く七海