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【呪術廻戦】七海建人の嫁になるまで

第2章 勘違い


淡い黄金色の液体の中を、小さな泡が絶え間なく昇っている。

先程まで緊張していた彼女の目が小さな泡を眺めている。

軽くグラスを持ち上げ、そっとほほ笑む。

「いただきましょう。」

細い脚のグラス越しに視線が重なる。

「乾杯」

低く落ち着いた声。

グラスがそっと触れ合い、澄んだ音を響かせる。

ゆっくりと口元へ運ぶと、舌の上で弾ける細かな泡。
爽やかな香りがふわりと広がる。
思っていたより飲みやすい。

「どうですか」

「…おいしいです。」

その後も、彩り豊かな料理が一皿ずつ丁寧に運ばれてきた。

季節の食材をふんだんに使った前菜に始まり、
魚料理、肉料理、そして美しく盛り付けられたデザートまで。

どの料理も芸術品のように美しく、
運ばれてくるたびに小さな感嘆の声を漏らした。

七海はそんな彼女の反応を時折眺めながら、穏やかにグラスを傾ける。

最初こそ緊張していたものの、食事が進むにつれて会話も自然と弾んでいった。

仕事のこと。

休日の過ごし方。

最近読んだ本の話。

他愛のない話題ばかりだったが、不思議と時間はあっという間に過ぎていく。

窓の向こうでは、いつの間にか夜景が一層輝きを増していた。

丁寧なサービスと落ち着いた空間。

そして、向かいに座る七海の穏やかな声。

気付けば彼女の緊張はすっかり解けていた。

こんなにも心地よく食事を楽しめたのは、いつ以来だろう。

そう思うほどに、ゆったりとした時間が流れていた。
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