第2章 勘違い
1件目のお客様宅近くの駐車場。
助手席で空を眺めながらボーっとしている森川。
「時間ですね。」
「あ、そうだね。」
「私が1人で行ってくるので、車でゆっくりしていてください」
「大丈夫、大丈夫」
「そうではなくて」
「?」
「たまにはゆっくりしててください。
それに、そう難しい案件ではないので。
私1人で十分です」
そっか、と一言だけつぶやき視線を空へ戻す。
七海が車のドアを閉め、お客様宅へ向かう背中を見送る。
「はぁ…七海くん、育ったな~」
空は青い。
「シンガポールまであと2か月か~…。」
スマホの画面を見てため息をつく。
今日は10月1日。
すすすっと、スマホの画面に指を滑らせる。
「げっ。」
検索結果の画面を見て憂鬱になる。
○日本が12月1日のときシンガポールは?
12月1日ごろのシンガポールは、日本の感覚だと
**「真夏+雨季」**となります。
・最高気温:30~32℃
・最低気温:24~26℃
・湿度:70~90%前後
朝晩もかなり暖かくて、日本の夏の蒸し暑い日をイメージすると近いです。
12月はシンガポールの**北東モンスーン(雨季)**の時期。
特徴としては
突然ザーッと激しく降り、1~2時間で止むことも多いが、
一日中しとしと降る日もあります。
(※スコールが発生しやすい時期となっております)
「最悪」
また目を閉じて肩の力を抜く。
「はぁ…。」