第1章 出会い
仕事を片付け定時で上がる。
スマホを取り出しカタカタと入力する
『消化にいい食べ物』
○消化の良いもの・悪いもの/都立がん研究所
○消化にいい食べ物と避けるべき食べ物とは?胃に優しい…
○胃の専門家が語る…
○胃腸の調子が悪いときにおすすめ…
○コンビニで買える優しい食べ物TOP10…
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無数の情報から手軽な情報をタップしコンビニへ入る。
「鮭おにぎり…茶碗蒸し……。」
清算を済ませマンションへ向かう。
部屋番号を押すと、少し驚きの声が混じりつつも、
いつもの声色が聞こえる。
エレベーターを上がり8階の部屋。
ガチャリと扉が開き元気そうな彼女の姿が目に映る。
「…何度も押しかけてしまってすみません」
「いいの、いいの!上がって」
「おじゃまします」
二度目の訪問。
慣れない女性の部屋。
「今日はありがとうね。」
あ、そこに座ってて~!と、いつもの調子で促す彼女。
「調子はどうですか?」
「もう元気だよ~!明日は普通に出勤するよ。
今日はどうだった?」
仕事の話が始まる。
「問題なく終わりました」
そっか、と言いながらコップを準備する彼女。
「私、七海くんが初めてなんだよね」
「?なにがですか」
「仕事を任せたの。七海くんが初めて。」
「そうですか」
「人に任せるってすごく勇気がいるよね」
そういって、コップを並べる。
確かにそうだ。
一般社会では死には至らないが、呪術師で言えば
他人を信頼することが、死に直結することもある。