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【呪術廻戦】七海建人の嫁になるまで

第1章 出会い


そこからの商談はスムーズだった。

前回の打合せ記録や、顧客の趣味。
会話の中から得た家族構成。

抜かりない準備。

「今日はありがとうね。
あぁ、そうだ、これを君に。」

秘書がすっと、チケットを2枚卓上に並べる。

「これは…?」

「うちの帝都ホテルのディナー招待券だよ。」

「こんな高価な物はいただけません…」

「はははっ、これはただの紙切れだよ。
いつでもおいで。」

そういって、卓上に並んだチケットを紺色の封筒をすっと
差し込み七海に渡す。

「森川くんにもよろしく伝えておいてくれ」

「ありがとうございます。」

会釈をして部屋を後にする。

秘書に案内されエレベーターを降りる道中、
ふとレストランが目に入る。

ドレスアップしたきれいな女性と、
紳士な男性。

夫婦だろうか。

今まで見てきた世界とは程遠い煌びやかなものだった。

手に持ったチケットに視線を落とし、
少し眺めた後にバックへしまう。

「ここまでで結構です。」

そう告げると、秘書は笑顔で会釈をする。

「さて。次は・・・」

その後、予定通り残り2件の訪問を済ませ事務所へ戻る。
夕方の時間だというのに慌ただしい事務所。

隣の島では上司に詰められている営業マン。
その隣で気まずそうに立っているパートナー。

そういえば、彼女が叱責を受けているところ見たことがない。

そうこう考え事をしていると再び声がかかる。

「七海、森川はどうだった?」

八条さんだ。
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